(2012.04.12) 見た映画の感想なんかを
戦闘機乗りになれず整備兵の道を選んだ主人公が、最後の零戦乗りになった親友のために零戦を火葬する話
ひとことでいうと「非常にもったいない」
どんな思惑があったのかは知らないけれど、恋愛要素をねじ込んだせいで話がとっちらかった
単に求めてたものと違っただけなのかもしれないけども、女っ気なしの戦地のみの話にしてくれたらもっと感動できたと思う
作戦失敗した戦闘機乗りに自滅を強要する本部、という事実にだけ絞ってその中でも任務をこなすパイロットと、彼の身を心配する整備士の心情を淡々と描く映画でもよかったんじゃなかろうか
恋愛ものとして描きたいなら、枕をおかんにあげるシーンは映像をいれた方が分かりやすかったろう
おかんが台詞だけで説明するんじゃ、はあ、そうだったんですか、というしかない
台詞だけで納得させようと思ったら、完全に整備士視点に固定して、戦闘機乗りの行動はがっつりカットしてしまってもよかったんじゃなかろうか
視点が定まらず、ネタを欲張りすぎて中途半端な印象を受けた
ミニチュアを使った空戦は、特撮好きには普通に楽しめるけども、肝心なところは見慣れた空戦記録映像だったりするので、なんとなく消化不良
その映像は特攻隊の米軍記録じゃなかったか？とか、思ってしまった方が負けなのか
そんなわけで、いろいろなところで「もったいないなぁ」と思ってしまって、素直に感動できなかった
紹介見ると「感動作」らしいんだが…それは友情に感動しろということか、悲恋に感動しろということか、母の愛に感動しろということか
全部が中途半端な感じがして、もうちょっとシンプルでよかったんじゃないかなぁと思ってしまった（何度も書くけど）もったいない作品でした
あ、キャストは豪華だったよ
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